外壁塗装や屋根塗装をご検討されるとき、各社に見積もりを取られる方は多いと思います。
そこで、実際に見積もりを数社にとると、各社の見積の基礎となる面積が異なっているケースがわりと高い頻度で発生します。
「どこが正しいのかわからない」というお客様のために、見積もり面積の定義をご説明いたします。
塗装面積を計測しているかどうか
外壁塗装や屋根塗装で、塗装面積を計算するためには、以下の方法があります。
① 建築図面から算出
② 実際に計測して算出
建築図面があると、すぐに正確な面積で見積もりが出せます。(塗料など使用材料が決まっている場合)
また、建築図面がなくても、実測して算出することもできます。
気を付けなくてはいけないのは、図面も渡していない、算出もしていないのに見積もりを出してくるケースです。
「建坪」や「建物面積」だけで、見積もりを出すケースが少なからずあるようですが、家のつくりはまちまちです。それだけで塗装面積は出せません。
また、必要面積が出たら、必要な塗料の使用量もわかります。
塗料は通常15kgや20kgといった缶に入っているものを使用しますが、面積が定まっていないのに、塗料の正確な使用量なんて出せません。
つまり、見積もり面積を建坪や建物面積で出してしまうところは、それくらい、仕事がざっくりでやっている可能性があります。
開口部を除外しているかどうか
建物には、窓や玄関など、実際には塗らない箇所が多数存在します。
問題は、そこを除外しているかどうかで、見積もり面積に差が出るケースもあります。
塗らないのに、開口部を塗装面積に含めて出すところは、気を付けたほうが良いでしょう。
このように、見積もり面積が違ったときは、
建築図面から算出したか、もしくは実寸したかどうか
を判断材料の一つに加えてください。
そして、建築図面を出したのに、面積が違うところは、
開口部を除いているかどうかをよく見極めてください。
屋根の傾斜による問題
屋根塗装において、屋根の傾斜によって、見積金額が変わるケースは多々あります。
理由として、屋根の傾斜(勾配)がきつくなればなるほど、作業の難易度、足場のかけ方も変わってきますので、その分が費用に反映されると思ってください。
このように、見積もり面積が違うのには、様々な原因があります。
共通して言えることは、見積もり段階から、きちんと計測をしないで出す業者が、よい仕事をできると思いますか?
見積もり段階から、手抜きは始まっていますので、お客様にも見極める目を持っていただきたいと思います。