スレート屋根の修繕方法

 2020年11月12日

屋根塗装

スレート屋根とは、どんな修繕を必要とするのでしょうか?
スレート屋根の特徴を踏まえたうえで、解説していきます。

そもそも、スレート屋根ってどんな屋根?

スレート屋根とは、セメントを薄い板状に加工したもので、デザインや色が豊富で人気があります。
スレート屋根は、商品名であるカラーベストやコロニアル屋根と呼ばれることもあります。

スレート屋根の構造は瓦と似ており、野路板の上に防水シートを設置して、その上にスレート屋根材を敷き詰めていき、釘を使用して固定し、塗装をして仕上がりです。

スレート屋根の種類

屋根

スレート屋根には「天然スレート」「化粧スレート」があり、天然スレートは天然石を使用しているため価格が高く、一般の住宅ではほとんど使用されていません。

化粧スレートは、セメントとパルプ(昔はアスベスト)を主成分にしており、費用も抑えられるため、住宅の屋根材として一般的に使用されています。

また、化粧スレートは「アスベストスレート」と「ノンアスベストスレート」に分けることができます。
これまで、スレート屋根は元々アスベストを混合しているものがほとんどでした。

アスベストは、健康被害が懸念されることから、石綿を含んでいる物の「使用」「製造」「提供」といった行為は全面禁止となりました。

今後新たに使用されることはありませんが、2004年以前のスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性があります。

スレート屋根の特徴

次にスレート屋根の特徴を見てみましょう!

メリット

・重量が軽く耐震性が高い

・価格が安い

・色やデザインが豊富

スレート屋根は他の屋根に比べると薄く重量が軽いので、住宅への負担が少なく耐震性に優れています。
また、他の屋根と比べると価格が安いため、初期費用が抑えられます。

デメリット

・割れやすい

・コケやカビが発生しやすく、メンテナンス頻度が高い

スレートの耐用年数は10~20年程度になり、他の屋根材と比べて耐久性が低いのがデメリットです。
防水性も低く、ひび割れや反りなどの劣化が起こりやすいので、表面を保護するためのメンテナンス頻度も多くなってきます。

また、スレートを屋根材として使用する場合は、3寸以上の屋根勾配が必要です。
スレート屋根で起こる雨漏りの原因の一つとして、屋根勾配が合っていなかった・・・!などもあげられます。

スレート屋根の修繕方法

スレート屋根は、「屋根のヒビ割れの点検・補修」を5年おきに、「塗装によるメンテナンス」を7~12年目に、「屋根棟の交換」を10~15年目に、「屋根の葺き替え」を30年目に行うのが理想的です。

色褪せやカビ、コケ程度であれば塗装を行います。
しかし、クラック現象が起きていたり、屋根が剥がれてしまっていたりすると、カバー工法や葺き替え工事が必要となってきます。

ヒビ割れの点検・補修

スレートは軽いというメリットがありますが、その分割れやすくなっています。

初めはごくわずかな割れでも、雨や風などの影響を受けて、ヒビが広がっていきます。この時点で、点検や補修を行うことで、剥がれや大きな割れを防ぐことができます。

<点検>

点検時には、棟板金、釘、吸水、コケ、ひび、反りなどをチャックします。

棟板金は、スレート屋根の頂上にある鉄板の部分です。
板金の浮きやコーキングの劣化、サビがないかをチェックします。

また、棟板金に打ち込まれている棟板金トメ釘の浮きやサビ、抜けをチェックします。

その後、スレートに水を吹きかけて、吸水性を確認します。
新築時には、水をはじいていても、築年数が経つと水を吸い込むようになり劣化が起きやすい状態になってしまいます。

最後に、スレートが反っていないか、ヒビ・コケがないかのチェックを行います。

<ヒビ補修>

もし、小さなヒビが入っていた場合には、ヒビを接着する作業を行います。
場合によっては、ヒビの両側にある屋根材の重なった部分(ヒビ割れているスレートの下)を接着することもあります。

<欠け補修>

スレート屋根が欠けてしまった場合には、新しい屋根材のはめ込みが必要です。
欠け跡に残っている汚れを取り除き、同じ大きさ同じ形の屋根材を取り付けます。

スレート屋根の塗装 約20~70万円

スレート屋根の塗装は約7~12年が目安です。

屋根塗装

屋根の劣化が進む前に塗装をすることで、防水性の低下を防ぐことができます。

また、スレート屋根を塗装する際は、タスペーサーを使用し、縁切りを行い1枚1枚のスレート瓦が塗膜にくっつかないようにする作業が必要です。

▶ 屋根塗装の料金プラン についてはこちら

▶ タスペーサー(縁切り) についてはこちら

スレート屋根のカバー工法・葺き替え工事 約60~250万円

既存の屋根はそのまま残し、新たな屋根材を上からかぶせる方法をカバー工法といいます。
重ね葺きと呼ぶこともあります。

屋根カバー工法

スレート屋根にひび割れや反りが出てきた場合に行うことが多いです。

ただ、下地材など屋根の裏に、後に雨漏りを起こすようなトラブルが潜んでいても確認できないというデメリットもあります。
葺き替えが予算的に厳しい場合や屋根下地まで傷んでいない場合に、カバー工法を行うことがあります。

屋根葺き替え

葺き替え工事は、既存の屋根材と、屋根材の下に敷いてある防水シートと野地板を一度全部撤去します。

そして新しく野地板・防水シート・屋根材を張り替える工事です。
屋根の破損・劣化の状態によって一部屋根葺き替え工事全面屋根葺き替え工事があります。

塗装やカバー工法による修繕と比べて費用がかかってしまいます。

カバー工法や葺き替え工事など大掛かりな修繕だと数百万円かかってしまいますが、塗装だとそこまでかかりません。
スレート屋根に適したタイミングのメンテナンスで、長持ちさせましょう。

10年に一度を目安にプロにメンテナンスをしてもらい、劣化具合によっては塗装やカバー工法(重ね葺き)・葺き替えといった工事も一緒に行ってもらうと良いでしょう。

▶ 屋根・外壁の無料点検 も行っています。

棟板金の交換 約20~30万円

スレート屋根の頂上にある棟板金は、屋根の内部に雨水が入らないようにかぶさっています。

下から葺きあげられたスレートを貫板(ぬきいた)という板でおさえ、上から棟板金をかぶせて雨水の侵入を防いでいます。

この棟板金は横から釘で固定されているのですが、雨や風の影響を受けて釘が抜けたり、サビたりすることが、棟板金を劣化させる原因になっていきます。

釘が劣化すると、棟板金が浮きはじめ、最悪の場合には強風や台風時に、飛ばされてしまいます。

そういった被害を防ぐためにも、棟板金を10~15年に一度交換する必要があるのです。